2009
ボキューズ・ドール国際料理コンクール2009 日本国内二次予選開催レポート
ボキューズ・ドール国際料理コンクール日本予選は2009年1月のリヨンを目指してスタートを切りました。11月17日(大阪)、18日(東京)の二日に渡り二次予選が開催され、来年1月に行われる日本国内予選決勝に進む6名が選出されました。熱戦を勝ち抜き、決勝に進むのは次の六名です。二次予選作品と決勝に望む各選手の意気込みをご紹介します。
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レストランひらまつ ラ・レゼルヴ
料理長 池田 正信(37歳)
応募当初から、フランス本選での表彰台に上がる事をイメージしながら、この大会に臨んでいます。国内決勝では納得のいく仕上がりに持って行き、確実な勝利を得られる様、励みます。
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ハウステンボスホテルズ 迎賓館エリタージュ
料理長 佐々木康二 (40歳)
ボキューズ・ドール国内予選決勝に進出できた事を大変うれしく思います。 決勝の課題は牛肉(4種の部位選択)という事で、かなり厳しい戦いになると思いますが優勝を目指して全力で戦いたいと思います。
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帝国ホテル レセゾン
シェフ 能勢 洋 (40歳)
準決勝で他のシェフの作品を拝見して、更に気持ちを引き締めて挑戦者の気持ちで挑みたいと思います。自分を応援してくれている家族、友人、同僚、8月に亡くなった母親に良い報告ができるように、頑張ります。
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ホテルニューオータニ トゥールダルジャン
主任 前原 昭広 (36歳)
初参加で大変緊張しましたが、日本ボキューズ・ドール委員会の皆様と辻調理師専門学校のスタッフのお陰で、コンテストに集中でき、無事作品を作ることができました。決勝では普段どおりの仕事ができるようにリラックスしてコンテストに集中し、作品を作り上げたいと思います。
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軽井沢ホテルブレストンコート レストランノーワンズレシピ
総料理長 浜田統之(32歳)
日本予選は年々レベルが上がってきていて、誰が勝ってもおかしくない状況ですが、全力を尽くし、2度目の世界大会への挑戦を果たしたいと思います。
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リーガロイヤルホテル小倉 シャンボール
シェフ 小霜 浩之 (36歳)
国内予選に参加し、決勝の舞台に立てるようなチャンスは、何回もあることではないと実感しており、このチャンスを活かしたいと思います。120%の実力を発揮して、悔いの残らないように頑張りたいと思います。夢の代表を目指して夢のある作品を提出したいです。
二次予選開催レポート
応募総数65通の中から、書類審査によって選ばれた12名が二会場に分かれて戦った今回の二次予選は、各審査員から「相当にレベルが高い」と評される熱戦でした。
審査員一覧
審査委員長 平松 宏之(株式会社ひらまつ 代表取締役社長)
審査委員 大溝 隆夫(フランス料理ボルドー 代表取締役料理長)
上柿元 勝(ハウステンボスホテルズ 名誉総料理長)
田中 健一郎((株)帝国ホテル 取締役総料理長 兼 料理部長)
水野 邦昭(辻調理師専門学校 フランス料理主任教授)
Bruno MENARD(レストランロオジエ 料理長)
二次予選では、書類審査で提出したレシピを再現し、提出したプラッター盛写真と同じように盛り付けることが課されます。課題食材の真タラ、オマール海老を、二時間半の調理時間で仕上げなければなりません。開始前、審査員長平松宏之シェフからの言葉に耳を傾ける選手たちの表情はどれも真剣で緊張感にあふれていました。
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競技は午前10時開始で、一番目の選手から20分ずつずらして順次スタートしていきます。審査員の試食には形状や温度など、最良の状態で、皿盛2つと、プラッター盛(6人前)を完成させなければなりません。競技が始まると、審査員は選手たちが作業を行っているキッチンの周りを歩き、選手たちの調理技術など細かくチェックし、採点表に記述。また、本選を見越し、調理中に行われ るフランス語での質疑応答では、各選手たちの緊張もさらに高まり、苦戦する姿も見受けられました。また、今年からは、アカデミー・ボキューズ・ドール(2001年からの日本代表)会員が選手たちのサポートにまわり、競技のスムーズな進行のために活躍しました。
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フランス本選では、審査員、取材記者、テレビカメラなど多くの視線を受けながらの調理が求められ、強い精神力を要求されます。今回も、周りを取り囲む審査員や取材記者の視線の中で、より自分の力を発揮することが求められました。制限時間間近となり、仕上げに向かう選手たちの手つきにも一層力がこもります。試食が始まると、審査員一同真剣な表情で、多岐に渡るチェック項目を迅速にチェックしていきました。 料理技術、味、盛り付け、フランス語の対応能力など、細かく分かれた審査が行われました。ニ会場12名中、上位6名の選出は、本選同様、審査員6名の各評価点数の最高点、最低点を削除した合計得点で行われました。結果発表は審査最終日の翌日でしたが、各会場では、競技終了後、選手と審査員とでカクテルが催され、選手たちはそれぞれが審査員のシェフたちの意見やアドヴァイスに耳を傾けていました。
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今回の二次予選を、審査委員長平松宏之シェフは次のように評しました。「書類審査を通過するために、高いレベルのレシピと盛り付けを提出する必要があり、今回の実技では、それを時間内に表現することが求められ、皆苦労している様子が感じられた。ボキューズ・ドールでは、5時間で仕上がるレシピを書いても勝ち目はない。10時間かかるものをいかに5時間で仕上げるようにもって行くかが鍵となる。その辺りが最も難しいところ。ただ、全体として前回よりレベルアップを感じた。決勝に期待したい」また、上柿本勝シェフは「時間に追われ、仕上げの丁寧さが失われていくのが気になった。 火入れや味のポイントにずれを感じるところもまだある。ただ、前回に比べても大きくレベルアップしていて、今後も期待できる」と審査の感想を述べました。
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ボキューズ・ドール国際料理コンクール国内決勝は、2008年1月19日(土)辻調理師専門学校(大阪)で開催されます。
二次予選参加選手一覧
一次選考(書類審査)を通過した以下12名が二会場に分かれ、熱き戦いを繰り広げました。
11月18日 東日本会場(エコール辻東京)
西村 誠介 ルヴェ・ソン・ヴェール レストラン ラ・シゴーニュ
小霜 浩之 リーガロイヤルホテル小倉
佐々田京 ホテルグランヴィア大阪
早瀬 主税 守口ロイヤルパインズホテル
佐々木康二 ハウステンボスホテルズ 迎賓館エリタージュ
吉田 有峰 帝国ホテル大阪
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審査員一覧
前原 昭広 ホテルニューオータニ トゥールダルジャン
浜田 統之 軽井沢ホテルブレストンコート
能勢 洋 帝国ホテル
山北 雅文 コンラッド東京
梶原 忠 ザ・プリンス・パークタワー東京
池田 正信 レストランひらまつ ラ・レゼルヴ
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